ヤッホー!!日本の暦・二十四節気(にじゅうしせっき)とともに、恵那山麓からお届けしています。春夏秋冬をさらに6つにわけ、24の季節を感じることは多忙な時代のスロウでヒトヤスミな時間。 そしてほとんどの人が農民だった時代のコミュニティは結といわれ、人々はお互いに労力を交換して助け合ってきた背景があります。恵那山を崇拝の対象としていた旧恵那郡を『ゑな』とし、ヒト・モノ・コトと繋がりながら令和の結って何だろう?と考えます。
夏至 げし
夏至は「日長きこと至る(きわまる)」といわれ、日本を含む北半球で、最も昼の時間が長くなり、さらに太陽の高さも高くなります。今年の恵那山麓の日の出は四時三十六分。日の入りは十九時九分とありました。いつの間にか遅くなった夕暮れに、ついつい時間を忘れてしまうこともあるのでは。誰しもそんな瞬間がありますよね。
太陽は季節の移り変わりを教えてくれます。私は昼が長いと、なんだか一日を有意義に過ごせたような気分になります。今日は恵那市の花、ささゆりを生けて甘い香りも楽しみました。
太陽のパワーがもっとも強くなる夏至の日に摘んだハーブには太陽の力が宿り、香りも強く、薬効が高くなるようです。夏至のハーブといえば、セントジョンズワートも有名です。聖ヨハネの誕生日(六月二十四日)である夏至の頃に花を咲かせることからついた名前のよう。夏至の日は日本だけではなく世界各国で夏至にまつわるさまざまな風習やお祭りがあり、キャンドルを灯して夜を過ごすのもその一つ。そんな夜はハーブティもぴったりかもしれません。
茅の輪くぐり
毎年六月三十日は、夏越の大祓(なごしのおおはらえ)の日です。半年分の罪や穢れを払い、無病息災を願う神事です。また、本格的な夏を迎える前に、病気や疫病の流行りやすい時期を無事に乗り切るという、意味合いがあったといわれます。神社の境内には茅 (ちがや) で作った茅の輪(ちのわ)が飾られ、これを八の字にくぐり抜けます。毎年近くのこども園の園児もくぐりに来るそうです。想像しただけで可愛いですね。
神社では“とこしえに若く”といって青々した植物がよく使われるそうです。太陽の力が強い夏至の時期の茅は、若々しさやみずみずしさも増しているよう。忙しい現代、季節の行事は過ぎていってしまうこともあります。恵那山麓の暮らしはすぐそこに自然があり、植物の生長を感じ、季節の行事と日常がとても近いように思います。
私は二十四節気を追っていますが、毎回知らない事の多さに気付きます。それと同時に五感を意識するようになりました。夏至の太陽をたくさん浴びたいなと思っています。
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