二十四節氣『春分』

ゑなの結
ヤッホー。二十四節気は春夏秋冬をさらに六つにわけたものです。四季の流れの中で作物と向かい合っていた旧暦と紐付いています。「誰一人取り残さない」といわれて何年か経ちますが、季節の移り変わりこそ誰も取り残されないような気がしています。 Kimono文化で感じた日本の「かっこいい」が故郷にはいっぱいあります。恵那山を崇拝の対象としていた旧恵那郡を『ゑな』と表現し、二十四節気とともにモノ・コト・ヒトと繋がり、令和の時代の結を綴ります。

恵那・中津川の春分

春分は太陽が真東から上り、真西に沈む日。太陽は赤道上にあって、地球のどこにいても昼と夜の長さがだいたい同じになる日です。この頃になると山間部もようやく暖かさを感じるようになり、それでいて朝晩は冷え、霜がおりることも。スプリングコートの出番がやっときたという頃であり、寒暖差などで気圧の変化もかんじやすい。木の芽どきはいまいちど生活習慣を見なおす時期といわれます。

それでも寒さに耐えていた草木がゆっくり芽吹くのを見ると、春の到来を思いワクワクせずにはいられません。「春分の日」が自然をたたえ、生物をいつくしむ日とされているのもなっとくです。春分は、農作業を本格的に始まる時期でもあり、農業人は種を蒔き、苗を育て、

「この時期が一番ワクワクする。今年は何を作ろうか、どう作ろうか。」

と胸を躍らせています。皆さんは何かにワクワクしていますか。

梅に鶯

「春告鳥」と呼ばれるうぐいすが「ホーホケキョ」と鳴き始めたのは、ついこの頃。最初は鳴くのが下手なのです。「ケキョ」や「ホケキョ」と鳴くことがありますが、初めて「ホーホケキョ」と聞こえた時が「初鳴き」とされるとのこと。決して上手とはいえない、練習中であろううぐいすの鳴き声が聞こえてくるのも愛らしいものです。恵那山麓でも待ち望んでいた春が告げられました。

【梅に鶯】という言葉があります。「とりあわせのよいもの」「美しく調和するもの」「切っても切り離せないもの」のような意味。うぐいすは、開けたところに姿を見せず、鳴き声だけが聞こえることの方が多いもの。それでも梅が咲く頃の初鳴きに、人々は美しい調和を五感で覚えるのだと思います。【松に鶴】【紅葉に鹿】なども同じ意味の言葉でつかわれ、着物や帯の文様でも愛されます。植物、動物と季節の掛け合わせた美しさをまたあらためて感じます。

土助梅園

風の便りで梅の花がみごろと、「土助梅園」へと足を運びました。園主の堀さんが38年ほど前から、田んぼや畑の跡に手植えを続け、梅の名所となりました。車から降りれば春の風にのってふわりと漂うよいにおい。この香りは誰もが記憶にあるのではないでしょうか。梅の花は「馥郁(ふくいく)たる梅の香り」というくらい、よい香りがすることでも知られています。三月上旬から土助梅園には多くの人々がつどいます。今年は多い日で99人訪れたとのこと。250本の梅の花が咲くという非日常で、香りとともにご夫妻の歓迎の笑顔にも満たされます。足元に蓬も芽生え、少し大きくなったふきのとうや福寿草も。

世界中で太陽は同じように人々を照らすこの春分の日、ここ恵那市明智町では春告鳥が歌い、馥郁たる梅の香りに包まれています。

photograph/ 小池なつみ https://www.instagram.com/koikenatsumi2023/

place/ 土助梅園 https://www.instagram.com/explore/locations/518488524927366/

sponsored/ Koikelab. https://www.instagram.com/koike_lab/

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