二十四節氣『秋分』

ゑなの結
ヤッホー。日本の暦・二十四節気(にじゅうしせっき)とともに、恵那山麓からお届けしているfree paperです。春夏秋冬をさらに六つにわけ、二十四の季節を感じることは多忙な時代のスロウでヒトヤスミな時間。
そしてほとんどの人が農民だった時代のコミュニティは結といわれ、人々はお互いに労力を交換して助け合ってきた背景があります。恵那山を崇拝の対象としていた旧恵那郡を『ゑな』とし、令和の結って何だろう?と発信しています。

秋分

秋分の日は昼と夜の長さがほぼ同じになる日で、太陽は真東から昇り、真西に沈みます。「暑さ寒さも彼岸まで。」といわれますが今年はどうでしょうか。太陽の高さが、夏至と冬至の中間ほどの高さになるのが春分と秋分です。先日まで暑い日が続きましたが、それでもこの時期になると曼殊沙華が咲き、私たちにお彼岸を知らせてくれるのです。秋分は春分とともに、四季の移り変わりを感じる大切な日ですね。

また、日本では祝日になっており、自然や先祖とのつながりを感じることができる日。秋分の日は、私たちに命の尊さを教えてくれる日でもあります。太陽の恵みや先祖の恩に感謝することを思い出させてもらえます。空を見上げて太陽の動きに気づいたり、家族や友人と一緒にお墓参りに行ったり、おはぎ作りを楽しんだりもいいですね。夕日をゆっくり眺めるのもおすすめの過ごし方です。

落花生

恵那から中津川への国道は、秋の味覚を求める人々でにぎわっています。栗や梨、ぶどう、新米など、恵那山麓の豊かな自然が育んだ食材が目白押しです。中津川は、落花生の産地としても知られており、五平餅のタレにも使われています。

落花生という名前は、花が咲いた後に地面に落ちてそこから実ができることに由来します。落花生は、ビタミンB1やB2、E、ナイアシンなどのビタミン類やカルシウム、鉄分などのミネラル類を多く含んでおり、栄養価が高い食品です。また、炒った落花生は香ばしくておいしくて止まらないですよね。

Koike.labでは、「なかてゆたか」という品種の落花生を収穫しています。こちらでは五十年以上も落花生を栽培しており、伝統と技術を受け継いでいます。落花生は地中に実るため、収穫後には地干しという作業で乾燥させます。その後、選別や焙煎などの工程を経て商品化されます。収穫した落花生のうち、約四割程度が商品となるそうです。その分、品質にこだわっているのがわかります。炒った落花生のおいしさは、このような手間ひまがあってこそだと思います。

また、「おおまさり」という品種の落花生も収穫を控えています。こちらは甘みが強くて実が柔らかいため、ゆで豆に向いています。大きさや味が勝るという意味で名付けられた落花生です。恵那から中津川への国道は、これからも秋の味覚を運ぶ道として賑わいそうです。

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