二十四節氣『穀雨』

ゑなの結
ヤッホー!!日本の暦・二十四節気(にじゅうしせっき)とともに、恵那山麓からお届けしています。春夏秋冬をさらに6つにわけ、24の季節を感じることは多忙な時代のスロウでヒトヤスミな時間。
そしてほとんどの人が農民だった時代のコミュニティは結といわれ、人々はお互いに労力を交換して助け合ってきた背景があります。恵那山を崇拝の対象としていた旧恵那郡を『ゑな』とし、ヒト・モノ・コトと繋がりながら令和の結って何だろう?と考えます。

穀雨 こくう

穀雨は(こくう)は「雨降って百穀を潤す」といわれる時期で雨が農作物の成長を助けてくれます。 山の植物、野の植物が緑一色に輝き始め、きょうときのうで木の葉の色が変わります。この時期になると田植の準備も始まります。種もみに水分を吸収させる浸種(しんしゅ)といわれる作業がすすみ、苗がすくすくと育つ頃です。恵那山麓も暖かくなり、活気にあふれています。

とはいえ、山間部では油断は禁物。一枚の羽織は手放せません。そんなとまどう四月の天気を「花冷え」「木の芽雨」「若葉寒」など植物の名前にして美しいものに感じようとした日本らしい感性を感じます。

不安定な天気で、“春疲れ” を感じたら、旬を迎えるよもぎをお風呂に入れるのはいかがですか。古くから薬草として用いられてきたよもぎは、アジアだけでなくヨーロッパの広い地域でその文献が残されています。“よもぎ湯” で調べると萌黄(もえぎ)の季節の楽しみが増えるかもしれません。

杵振り花馬祭り

中津川市蛭川で毎年4月16日に一番近い日曜日に開催される、杵振り花馬祭りに行ってきました。今年は4年ぶりに開催されたそうです。

踊りの先頭は鬼。手に持ったささらで叩かれると一年病気をしないといわれています。おかめ、ひょっとこ、天狗、稚児、杵振りと続きます。踊り手は鮮やかな赤、黄、青の笠と衣装を身にまとい、豆絞り柄の袴、わらで編まれた草履をはいて、突飛な風貌。囃子方(はやしかた)、笛と太鼓、蠅追い(ハイボイ)が殺菌作用のある笹で払い、 そして大獅子が暴れながら進みます。約2キロの距離を「ソーイ」「ソーイ」と踊りながら練り歩くさまが活気にあふれていました。五穀豊穣を願って始まった杵振り祭りの起源は400年とも、600年ともいわれています。

安弘見神社の石段を駆け上がって祭りを締めくくる神馬と花馬は、13年ぶりに地元の馬が務めたそうです。いろんな背景、地域の熱い思いが感じられます。

この日の安弘見神社は、前日の雨で土が湿り、土の匂いがしました。蛭川ではこのお祭りの頃が、桜の時期だったと聞きました。少し前までは風光る時期でしたが、この日は新緑とともに風薫るのを感じました。今年の春は神馬のごとく駆け抜けたようです。 臼を思わせる笠と穀物をつく杵は五穀豊穣を願うことと密接につながっています。春雨が百穀を潤すことから名付けられた穀雨をむかえる前に、私も今年の農が豊かになることを願いました。

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コメント

  1. 畑に野菜の苗を植える季節?気がはやる、ゴールデンウィーク前は霜にやられると友人からはウォーニング、そうだねボチボチ。通勤の邪魔だった雨が苗が育つ恵みの雨に。

    そういえば、野菜作り、SDGに見えて植えているカッコいい成果を期待する苗は大半が遺伝子操作、一代ハイブリッド。半世紀前に大学で習った農業とは様変わり。

    まぁSDGを市の最大目標と標榜する市長が排ガスお化けのラリーを誘致、人生矛盾の上に成り立つ不思議。