手を合わせて『いただきます』食べるということは命をいただくということ
山のハム工房ゴーバルチームの5人が魅せる「豚の解体ショー」に参加しました。イベントは恵那市串原のささゆりの湯・オートキャンプ場での【軽トラ市】にて。串原の豊かな自然、おいしい野菜、ジビエや豚肉など、串原丸ごと堪能できるイベントです。多くの子どもと参加者の中、ショーがスタートしました。
1980年の創業当時から”Living is sharing”(生きることは分かち合うこと)という理念のゴーバル。パートナーの串原養豚とのタッグを組んでおり、ごまかしのない安心で安全な手作りハム、ソーセージで有名です。そんなゴーバルだからこそ伝えることができる『豚をいただく』ということ。いのちのこと。次の世代を担うスタッフ達が解体を通して伝えたいことは。
松本:「去年も同じイベントがあって、解体ショーの時に子どもから可哀想っていう声が出たんです。その時僕は、何て言ってあげたら良いか分からなくて。もちろん僕にも可哀想という気持ちもあるし、お肉を加工して仕事にしているっていうジレンマもあります。僕は、生き物と食べ物の境目が、自分の中で直結していないんだなって思いました。
だから二回目となる今回は、自分自身も生き物で、目の前にさばいている肉も生き物であるということが伝えたかったんです。解体の手順を見せながら、このお肉は僕たちと同じで、自分と同じように生きているものが、お肉なんだってことを伝えるにはどうしたら良いんだろうと考えました。食べるいのちと生かしてもらっているいのち。これをメインに伝える解体ショーにしたいと思ったんです。」
松本さん自身の体を使って、部位の説明している姿が、生き物とのシンクロを感じるものがありました。子ども達はこんなおおきなお肉の塊を見たことがない子がほとんどでした。子ども達は何を感じたのでしょうか。たくさんのお客さんが集まり、食への興味関心が高まっているのを感じます。
2019年に豚熱で豚舎から豚が消え、いくつもの困難を乗り越えてきた背景があります。串原養豚では豚にストレス与えないように育て、豚が豚らしく過ごす百八十日を豚の本能に寄り添った育て方をしています。
松本:「お皿の上にのっているお肉を、少し前は生きていたんだと、イメージできずに食べている人もいるかもしれない。今の世の中でぼやけている部分なのかもしれません。だけど意識すると自分たちの世界って広くなるんじゃないかな。
そうするとおいしく食べることもできると思います。食べることの根源にあることは、命に支えられていると感じることだと思う。手を合わせて『いただきます。』と言って美味しく食べることを、これからも続けていけたらいいなと思っています。」
「いのちのこと」「食べること」を考える解体ショーでした。串原で育った豚を使い、加工品を作る松本さんの言葉だからこそ尊く感じます。そして三回目の解体ショーでも、この先の未来も『いただきます』とともに、分かち合い共に生きるためのもの作りの想いが届きますように。
■編集後記
松本さんから『小雪』の号に載るんなら、僕の家族『こゆき』も登場させてとお写真頂きました。美人なこゆきさん。雪は好きですか。
wenayui は恵那、中津川に移住定住して下さった人々のなりわいに感謝したい、応援したいというおもいがあります。また、ここで産まれた人々、今は他の土地に根差し活躍している人々の紹介。スタートアップでこれからこんなことしていきたい!応援して欲しい!熱いおもいを伝える人々の場所としたいとスタートしました。 そんな私たちも応援して頂いています。この循環が大きくなってこの土地が豊かになりますように。次のクールの支援も始めました。シェアして頂けたら嬉しいです。
sponsored/ https://www.ilduomo.jp/
sponsored/ https://www.riad-nana.com/
sponsored/ 明陶運輸株式会社
special thanks/https://www.instagram.com/koike_lab/
コメント