株式会社comorebi 伊集院祐亮さん 森建夫さん

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森に、木漏れ日程度のやさしい光を届けたい

『森をデザインする』と会社を立ち上げた伊集院さんと森さんを伺いました。伊集院さんは恵那市岩村町に移住され、ホームページ制作や紙の広告など、主にデザイナーとして活動されています。

森さんは名古屋ご出身で中津川市落合に移住。前職は漁師、農業を経て現在は木こりとして林業や伐採などの現場に携わっています。

そしてお二人は“森に、木漏れ日程度のやさしい光を届けたい”と、六月二日に株式会社『comorebi』を設立。全国の林業従事者は減少しているなかでの会社設立の思いとは?いろんなお話をさせてもらいました。

最初に案内されたのは岩村町飯羽間のとある裏山でした。恵那市ではよくある人工林。人の手が入らないとうっそうとして暗い杉やヒノキで薄暗い雰囲気があります。何本か間伐された跡があり、そこから太陽の光が差し込んでいました。山の体感温度は低く、風も感じました。山椒の木が自生し、蓄積された腐葉土がやわらかくで心地が良いです。細い小道を抜けると大きな栗の木を囲むように木で作られた机や椅子があり、驚きとともにワクワクする空間です。

「ここにある机や椅子は間伐した材で僕たちが作りました。ここはパブリックな場所を提供できればと思っています。先日は地元の子どもたちと家族が集まるイベントを開催しました。都市と田舎、森林と街をゆるく繋ぐきっかけ作りもこれからチャレンジしていきたいです。一人でも多くの人と交わり関わりを築ける場所にしたいと思っています。」

林業に興味を持ったきっかけを教えてください

「恵那市に移住を検討していたときに、初めて【木こり】の仕事を見させていただきました。木が倒れるところを間近で見て、木こりの方の話を聞いたときに、なんて尊い仕事なんだと感動しました。それと同時に、林業業界の課題も知ることになり、何か自分にもできることはないのかと、考えていました。」

どうして二人で会社を起こそうと思ったのですか?

「とある林業の講習会で、森さんとは知り合いました。話を重ねるうちに、僕が目指していた森づくりと、森さんの目指すところが同じだったんです。しかも、僕らは全く違う武器を持っているので、一緒にやれば一人では出来ないことができると思ったんです。」

どんな人々に関わって欲しいですか?

「たくさんの方に関わってもらいたい。山でこんなことしたいとか、木のニーズは、人の数だけあると思います。例えば珈琲一杯を飲むための木漏れ日を求めてもいいし、手つかずの山の整備をして欲しい人も。木を切る体験をしたい人や、薪が欲しい人には労働の対価に自分で切った木を持って帰ってもらうというニーズにも応えたい。『森をデザインする』というのは、目的に合わせた手段を見つけること。森を空間として見ることで本質的な問題を解決することを意味しています。なんのために木を切るのか、それぞれのニーズに応えていけたらいいなって思います。」

恵那市は約八割が森林面積といわれ、その中の六割がヒノキを中心とした人工林ともいわれます。それは無限の可能性を秘めているように感じました。

森さん「大変なことも多いですけど、人生をかけるのに値する仕事かな。」

伊集院さん「自分の一生をかけてやる。これができたら絶対楽しい。」

八月十一日「山の日」の祝日は、山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日です。お二人の志を伺いながら私も山を相続する立場であることを認識し、またこの山の恩恵に改めて感謝したいと思いました。

wENAnoyui は恵那、中津川に移住定住して下さった人々のなりわいに感謝したい、応援したいというおもいがあります。また、ここで産まれ、今は他の土地に根差し活躍している人々の紹介。スタートアップでこれからこんなことしていきたい!応援して欲しい!熱いおもいを伝える人々の場所としたいとスタートしました。

そんな私たちも応援して頂いています。この循環が大きくなってこの土地が豊かになりますように。

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