これからどういった音楽のようなものになっていくかは自分たちも想像出来ていない故、楽しみであるところ
2022年恵那市の恵南地区に移住したトキロックさん、ギガディランさんを訪ねました。リスナーが世界中にいる“音楽のようなもの”を発信するアーティストです。音楽を通して世界を巡った経験や、今も全国ツアーで日本の津々浦々へと移動されるおふたりには、恵那市がどう映っているのでしょうか。移住から一年が経ち、四季を体験されたタイミングでお会いすることができました。 スカルホーンにお出迎えされ、長屋門をくぐるとお二人の住まいです。天井は高く、柱は太く黒く、お香がたかれ、広い客間は歌詞のない音が流れていました。囲炉裏の部屋を抜け蔵が正面に見える奥の部屋に楽器やアンプが並べられ、和室だというのになんてマッチしているんだと思いました。
この古民家との出会いを教えて下さい
ギガ:「トキさんが病気になって数年休んでいた音楽活動を再開した矢先にコロナがやってきて、また活動が制限されました。生まれて初めてなるべく家に居てください、あまり働かないでくださいとなった時、収入はないけど時間が降ってきて色々考えたりボケ〜としている中で、自分達は見せかけの豊かさを保つことに巻き込まれているだけではないのだろうかというようなことを思ったりして、漠然と自分達が思う豊かな暮らしを出来そうなところを求め2022年の初めに瀬戸内の島や、九州、山陰地方、三重を見て周っていました。その帰り道(当時埼玉在住)、山のハム工房ゴーバルに立ち寄った際に『空き家あるよ、見に行く?』ってその場でなって、見に行ったら水も流れているし音も鳴らせそうだし、田畑もやろうと思えば出来そうだし、二人して『ここだ!』となり、五月に引っ越してきました。」
何かに挑戦する時、一回目は手作業に挑戦してみたいとの思いがあり、棚田の手植えのおはなしや、水路の整備、畑を開墾して野菜や藍を育てたり、うっそうと日陰になる木々の枝を伐採したり。そうした経験から日常の暮らしを歌うことに影響があることを感じているとのこと。恵那で感じたことが作品になって世界に届いていくと思うと嬉しいです。
またトキロックさんの手仕事を見て驚きました。シュロで編んだヘッドアクセ、板締めや絞りの染め、麻で編まれた鞄に心躍りました。百姓とまでもいかないけれど、自分たちでいろいろ挑戦することと、音楽のようなものは似ているのかもしれません。
移住されて良かったところを教えてください
トキ:「沢山あるのですが、まずは見渡す限りの緑!集落は山にぐるりと囲まれています。越してすぐの頃は頻繁に玄関先に座ってぼーっとお庭の向こうに見える山や空を眺めていました。自然の恵みも豊か!梅の実も仕込みきれないほど沢山だし、山椒や柿に無花果など、有難いものたちに囲まれています。さらに同じ集落の方々が皆さんとても親切で優しかったこと。村の祭りや運動会にマルシェなど、何かとイベントがあるので移住者として孤立することもありません。」
写真は中津川付知町で開催された「異国マルシェ」での一枚。心を動かすというときや、心に変化が起こったこともrockで表現されます。お二人の恵那での暮らしぶりに、rockを感じました。これからも地域の強みを様々な角度で見つめられるようになれたらいいなと思います。
wenayui は恵那、中津川に移住定住して下さった人々のなりわいに感謝したい、応援したいというおもいがあります。また、ここで産まれた人々、今は他の土地に根差し活躍している人々の紹介。スタートアップでこれからこんなことしていきたい!応援して欲しい!熱いおもいを伝える人々の場所としたいとスタートしました。 そんな私たちも応援して頂いています。この循環が大きくなってこの土地が豊かになりますように。次のクールの支援も始めました。シェアして頂けたら嬉しいです。
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