ゑなの結の節目 ❘ 地域をともに創っていく

寄稿

ゑなの結 編集長

水野 琴美

【恵那山のふもとからの寄稿】このシリーズが二周目に入りました。関わって下さった全ての方々に感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。文章を寄せて下さった12人の方々の美しい物語を読み直し、この活動を始めたきっかけと、これからの活動のことをお伝えしたいと思いました。

私は20代から外資のアパレルと呉服の仕事に携わり、美しいモノに囲まれ、販売の仕事にやりがいを感じていました。呉服に携わってからは、職人に対する尊敬の想いが大きくなり、日本のモノづくりの文化が続くようにと心から願うことで、心が折れそうなときも乗り越えてきたと思います。

百年に一度の未曾有の混乱がやってきたのが五年前。私も志半ばで、呉服の仕事から転職することになりました。二十年携わってきたことから全く違う職種の転職先で、やりたいことを挑戦させてもらえるというチャンスが舞い込み、そこで始めたのが二十四節気を綴ることでした。着物は季節を尊重する文化があり、それを先取りするのが粋とされます。それをこの紙面で表現できないか。この地域で出会う農家、作家、職人の方々への尊敬や憧れを季節と共に発信する挑戦が始まりました。

恵那山麓の季節の移り変わりは、着物や帯で表現しなくても自然からのギフトとして常に与えられます。誰も取り残されないその尊さを発信しながら、多くの気づきがありました。またその頃、サービスを生み出す過程を収益につなげる考え方“プロセスエコノミー”という言葉も使われ始めていました。先人たちが守ってきた文化や風土は、地域ブランドがつくられる過程を発信することになるのではないかと考えました。

そして次第に、この価値を一緒に発信してくれる仲間も集まってくれました。学び舎が海外だったり、世界を旅してまわったりする仲間や、経営者だったり、組織のリーダーだったりする仲間など、地域を俯瞰できる視点を持ったチームでの活動は、今までなかった化学反応が起きていると自負しています。

時代の変化が加速し、価値観も多様になりました。ニュースではなく、財産をつくる活動が私たちの使命ではないかと思っています。誰もが発信者になれる時代になり、情報が飽和している中で、活字では伝わらないのかもしれないという迷い。紙で発信する難しさ。またどうしてもかかってしまう費用。何かを運営していると付きまとってくる、現実的な困難が重くのしかかる時もあります。それでも継続しているのは財産として残したいという想いだと思います。未来を担う子供たちが有機的なものを美しいと思える情緒を育み、「ある」ことへの気づきを残せるように。地域をともに創っていく地域共創をビジョンに、これからも美しいモノ・コトを追っかけていきたいと思っています。

恵那のふもとからの寄稿】は恵那、中津川に移住定住して下さった人々のなりわいに感謝したい、応援したいというおもいがあります。また、ここで産まれた人々、今は他の土地に根差し活躍している人々の紹介。スタートアップでこれからこんなことしていきたい!応援して欲しい!熱いおもいを伝える人々の場所としたいとスタートしました。 そんな私たちも応援して頂いています。この循環が大きくなってこの土地が豊かになりますように。次のクールの支援も始めました。シェアして頂けたら嬉しいです。

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