2025『小寒』|寒の入りに考える森と水、人が森を整えること

二十四節氣

小寒 shoukan

新年を迎えて最初の節気が小寒です。皆さんはどんなお正月を迎えましたか。小さく寒いと書く小寒に入り、恵那山麓では寒さも厳しくなっています。私は恵那山麓で降る雪を待ちわびていたつもりでしたが、いざ雪が降ると、強い北風から身を守ろうと背中を丸めて歩いています。

森と水

中野方水源の森実行委員会の皆さんと一緒に山に入らせてもらいました。この委員会は、岐阜県を含めた四つの組織との協定で発足し、森づくり普及活動や講習会などを通じて、木曽川上流部に位置する中野方町の水資源を守るための活動をされています。この日も県外からの参加者や、初めての方などが多くいらっしゃいました。作業の最初に火を焚いて水を沸かし、お茶をいただきました。火の周りに集うと和やかな雰囲気が生まれます。

体を温めながら、かつて「杣さそまさ」と呼ばれていた木こりが今はいなくなったこと、 山の仕事は昔から木が水をあげなくなる十月から二月の間に行われていることなどを教わりました。山を整備することは水をきれいにすること、 山は壮大なろ過装置であるということをこの場で教えてもらえることは、これからの未来に大きな価値を持ちます。

テクノロジーに代替される歴史はこれまでもありましたが、時代とともに価値観や経済圏が変化しています。いろんな課題の中で山を守ることの重要性について考える日となりました。山からは人が離れていると言われますが、恵那山麓には、山に魅了され、多様な人々が集まる場所があります。

差し込む朝日で、木々から風に飛ばされる雪がキラキラと光り、神々しく感じます。この静寂で冷え切った寒さの山の中で、危険を伴う緊張感の中、皆さんの活力を感じることができます。地域、山や木への想いがそれぞれにあるのだと思いました。

これから約一ヶ月の間、冬の最も寒い時期が続きます。この時期に採取される冷たい水は、寒の水かんのみずと呼ばれ、古くから日本の自然と文化に深く根ざし、特別な意味を持ってきました。そしてこの活動を通して、一杯の水の価値は、時代を超えてどんどん高まっていくと思いました。

ゑなの結とは

私たちは恵那山のふもとでフリーペーパーを発行している任意団体です。本当の意味で“誰一人取り残されない”のは季節の移り変わりではないでしょうか。また美しい自然から、地域の強みや魅力を教えられているのは、私たちだとも感じています。 心を豊かにするこの地域のひとときを二十四節氣とともに発信。そしてこの地のスタートアップから、インタビューや寄稿を通したコンテンツは、恵那山の頂きより「ヤッホー!」と叫ぶように、多くの人々に届いたらいいなと思っています。 We are a voluntary organization that publishes free papers at the foot of Mt. Ena. Isn't it the change of seasons that truly means that no one is left behind? I also feel that we are the ones who are taught the strengths and charms of the region by the beautiful nature. We will transmit a moment of this region that enriches the mind with 24 seasons. And I hope that the content through interviews and contributions from startups in this area will reach as many people as possible like shouting "Yo-ho!" from the top of Mt. Ena.

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