二十四節氣

2024『穀雨』 | 穀物のための雨は虹と八方睨みの龍を結ぶ

穀雨 koku_u穀雨は春の終わりを告げる時期。この時期の恵那山麓は春の雨が穀物を育て、農作業の準備が整う時です。雨をつかう二十四節氣の名前は「雨水」と「穀雨」だけです。春に雨の漢字がつかわれているというのが最近になってしっくり感じるように...
二十四節氣

2024『清明』|万物が清く明るく春の妖精カタクリ咲く

清明 せいめい清明は万物が清く明るくなる節氣。春の息吹を感じられます。自然の中で生命が芽吹き、蕾が開き、桜も開花する時期です。自然界の変化を敏感に感じ、日々の生活の中で小さな変化を見逃さないようにしたいものですね。毎年この時期は次々に咲く花...
寄稿

社会福祉士・精神保健福祉士の繁澤 あゆみさんから福祉を習う

有限会社 耕グループ(くわのみ)私は福祉の仕事をなりわいとしています。「福祉」と聞くと皆さんはどんなイメージをもたれるでしょうか。つい最近、恵那市内の中学生に向けて話す機会をいいただき、そこでも同じ質問を投げかけてみました。中学生の答えで一...
二十四節氣

2024 『春分』|自然をたたえ、生物をいつくしむ日に根ノ上の湖にて 

春分 しゅんぶん春分とは昼と夜が同じ長さになる日。初日は国民の祝日として「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされています。四季のある日本ならではの、美しい祝日です。「春分の日」には、太陽はほぼ真東から昇り、ほぼ真西に沈み、昼と夜の長さが同...
二十四節氣

2024『啓蟄』|野鳥のさえずりを恵那山麓で感じるとき

啓蟄 けいちつ啓蟄の時期になると、気候が暖かくなり、冬眠していた虫が外へ出てきます。「啓」が「ひらく」、「蟄」が「冬眠している虫」を意味しています。一雨ごとに気温が上がり、日差しも少しずつ暖かくなってきました。この時期は「虫出しの雷」と言わ...
寄稿

恵那山麓の火の神、坂知由さんは竈門(かまど)で豆を焚く

農舎オガッサ 小板和由兼業農家をしています。簡単に言うと半分趣味の農家です。最初は毎日食べるごはん、味噌、醤油を、原料から自給したいと思いつきまして、米、大豆、大麦、小麦などを育てています。せっかくならと、農薬、除草剤、化成肥料、畜産堆肥は...
二十四節氣

2024 『雨水』 | 恵那山麓の雪が解けて里まで流れてきた

立春より暦の上では春になって、恵那山の雪化粧も解けました。雪が雨に変わり、雪解け水で地中の水分が増えています。氷も解け、下へ下へと川に流れ、そして畑や空き地も柔らかい土になっていると感じます。
二十四節氣

2024『立春』|“寒さのどん底”にある“光の強まり”

最近では旧暦で生活しているという人々と出会うことも多くなりました。二十四節氣においては立春が始まりの時。暦の上で春になり、着物の先生から、草花などに雪の降り積もった雪持ちの文様は立春までとよくいわれたのを思い出します。
寄稿

日本中で暮らした中野周平さんに、恵那山麓での暮らし、なりわいを聞く

山村の果樹園に今年も冬が来た。秋に多くの果物をつけていた木々はとっくにすべての葉を落とし、今ではその幹と枝だけの武骨な姿を見せるのみである。この地域の方言で“しみた”、つまり凍った地面からは、長靴の底を伝って寒さが傷みを伴って感じられる。広く静かな空には時おり雪が降る。温暖な地域で育った僕にとっては非日常的な日々である。
ゑなの結

二十四節氣 『大寒』

大寒は一年で一番冷えこむ季節で、大きく寒いと書きます。この時期は起きられない朝、頬がぴりりと痛い北風、かじかむ手と猫背の人々、足のしもやけがかゆい。寒の入りからそんな毎日を過ごしています。