中日新聞 恵那通信局長 石川才子
自然豊かで歴史深い恵那山麓。友人が遊びに来たら、紹介したい場所がいくつもあります。中でもイチ推しは、恵那市中野方町の「物見岩」。笠置山(標高1128メートル)の山頂付近に広がる自然公園「望郷の森」内にあり、展望台にもなっている巨岩です。
この物見岩は最近、地元で絶賛PR中の観光スポット。目の前に大パノラマが広がり、天気が良ければ伊勢湾まで見渡せるそうです。高所恐怖症の私は一歩踏み出すだけで足がすくみますが、平気な方は眺望をバックに写真を撮ると、とても映えます。
物見岩の魅力は、眺望だけではありません。徳島県の笠置山愛好者の方の「発見」によると、頂上が十字の形に割れて見えるのですが、これは実は、4つの岩が組み合わさっているから。そして、この十字の向きは、東西南北の方角を示しているのだそうです。
実際に地元の方と物見岩に行き、頂上で方位磁針を向けてみると、確かに十字の向きに東西南北を示していました。そして、獣道の急斜面を降りて物見岩を基部から見上げると、これまた、確かに岩が組み合わさっているように見えました。何て面白い!
ところで、こんな大きな岩、どこから来たのでしょう。自然がつくり出したのでしょうか。偶然にも東西南北の向きに。人為的だとしたら、誰が、いつ、どうやって、何の目的で? ごつごつした岩を見ていると、不思議がいっぱいで、興味が尽きません。
物見岩周辺には、他にも興味深い観光スポットがあります。例えば、物見岩をはじめ一帯の岩石には、「ペトログラフ」という岩刻文様が見られます。古代人が刻んだとされ、地元の方によると、雨や豊作を願い、祈りをささげたり占ったりしたとみられています。
笠置山を下りれば、日本の棚田百選「坂折棚田」の原風景にほのぼの、伝承する石積みの技術にしみじみ。おなかがすいたら地元のお母さんたちの食堂でほっこり、秋には栗園で栗拾いしてのんびり。小さい町だけれど魅力がたくさん。ぜひ、いらしてください。
【恵那山のふもとからの寄稿】は恵那、中津川に移住定住して下さった人々のなりわいに感謝したい、応援したいというおもいがあります。また、ここで産まれた人々、今は他の土地に根差し活躍している人々の紹介。スタートアップでこれからこんなことしていきたい!応援して欲しい!熱いおもいを伝える人々の場所としたいとスタートしました。 そんな私たちも応援して頂いています。この循環が大きくなってこの土地が豊かになりますように。次のクールの支援も始めました。シェアして頂けたら嬉しいです。
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