銀の森から新しい事業部が発足「森庭人づくり事業部」高木一磨さんが目指すものとは

寄稿

銀の森コーポレーション 森庭人づくり事業部 高木一磨

寄稿文のお話をうかがった時、心に残る言葉がありました。シビックプライド。19世紀のイギリスで生まれた「都市に対する市民の誇り」という考え方。生まれ育った地域以外の好きな地域に対し想いを持って働きかけ志を共にする仲間と一緒により良くしていくのは素敵な試みだと思いました。「ゑなの結」の読者のみなさま、はじめまして。銀の森コーポレーションの高木です。よろしくお願いします。

銀の森は「人と森の共生」を目指し1996年から様々な取り組みをしています。森の中の工場、食と癒しの「恵那 銀の森」、森をテーマにした商品開発はその一例です。現在、力を入れているのは会社設立50周年を迎えた2022年に本社と主力事業のおせち工場を移転させた旧恵那峡パークカントリークラブの再生プロジェクト。傷んだコースの手入れをしながら森にしていく活動を進めています。

みなさんはパーマカルチャーをご存知でしょうか。1974年にオーストラリアのタスマニア大学で体系立てられた「人と自然の持続可能な環境・社会をつくり出すための考え方とデザイン手法」で日本の里山文化もヒントになっています。「地球への配慮」「人への配慮」「資源の分かち合い」といった3つの倫理と「観察し関係づける」「自然と生き物の力を借りる」「ゴミを豊かさに変える」など12の原則で構成されています。森づくりに活かせるアイデアが沢山あるため私たちはこの考え方と手法を参考にしています。

岐阜県内のパーマカルチャーデザイナー、環境改善に従事する職人達とチームをつくり実に手強い大地に挑んでいます。造成時の重機による地ならしと約40年に渡る利用でツルハシが入らないほど固く締まった大地は樹木がのびのびと根を伸ばせる環境ではありません。今は有機材による微生物の力を借りた土壌改良、有機材と石組みによる通気性を備えた排水路づくりなど土台となる環境整備をしています。一般的な現代土木に携わる方が見たら非効率だと思われますが、効率より効果を優先し今ある状況に寄り添いながら大地の手当てをしています。先ずは500坪から。ゆくゆくは果実とナッツなどの多様な苗を植え、人にも森にもおいしい、人と森をつなぐ「食べられる森」に育てていく予定です。

「re:birth forest project」と名付けた取り組みをSNSや人づてに知った方達が今年5月からボランティアとして手伝いに来てくれています。不思議と女性が多く、みなさん何かしら問題意識をお持ちのようです。県外は東京・名古屋などから。県内は地元を中心に中濃・西濃から。この取り組みに共感し、この場所をより良くしたいと行動されるみなさんの姿を見て、これもシビックプライドかなと思います。一度遊びに来てください。そしてSNSのフォローを通じて私たちの取り組みを応援していただけると励みになります。

wenayui は恵那、中津川に移住定住して下さった人々のなりわいに感謝したい、応援したいというおもいがあります。また、ここで産まれた人々、今は他の土地に根差し活躍している人々の紹介。スタートアップでこれからこんなことしていきたい!応援して欲しい!熱いおもいを伝える人々の場所としたいとスタートしました。 そんな私たちも応援して頂いています。この循環が大きくなってこの土地が豊かになりますように。次のクールの支援も始めました。シェアして頂けたら嬉しいです。

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