小雪shousetu
小雪の頃になると冬の始まりを感じます。少しずつ日が短くなり、冷え込みが増し、恵那山には初雪が観測される頃です。まちの景色は少しずつ冬の装いを見せ始め、木々は葉を落とし、空気は澄んでいきます。“山よそおう”から“山ねむる”へのグラデーションは、日本の詫びと寂びを感じます。
そして毎年十一月二十三日は新嘗祭の日。日本の重要な伝統行事で、収穫祭の一つです。この祭りは、農作物の収穫を感謝し、天皇が新たな穀物を神々に捧げる儀式をします。農耕民族である日本人の生活に深く根付いた習慣であり、自然への感謝と敬意を示すものです。
阿木 大いちょう
中津川市阿木の長楽寺境内にある樹齢1200年の大いちょうを見てきました。高さは8,4メートルあり、幹の太さは4メートルの大樹。岐阜県の天然記念物に指定されていることもあって県内外から多くの人が訪れ、銀杏紅葉を楽しんでいました。長寿延命や家内安全などのご利益があると信仰され、手をつないで触れている家族も。
日本の伝統色では明るい黄色のことを黄蘗色としています。黄蘗色は緑がかった明るい黄色のことで、まさしくいちょうと同じ色ですが、いちょう色とは呼ばれません。これには染色の文化や、自然の美しさを尊重しているように感じられ、日本人の奥ゆかしさを感じます。
日本語の「奥ゆかしさ」は翻訳できない言葉だと聞きます。私は地域の強みや魅力を引き出すことと、こうした日本の情緒は親和性があると思っています。春の新緑、夏の深い緑、そして秋の黄金色は、それぞれに美しさを持ち、人々の生活に色を添えています。自然が与えてくれるさざめきと静寂は、内面と向き合う時間を得ることができるのではないでしょうか。地域の歴史を見つめてきた大いちょうは、現在住民の方々が主体となって保全と広報に取り組んでいるそうです。この先の未来も地域の大切な文化財として後世に伝わります。
ゑなの結とは
私たちは恵那山のふもとでフリーペーパーを発行している任意団体です。本当の意味で“誰一人取り残されない”のは季節の移り変わりではないでしょうか。また美しい自然から、地域の強みや魅力を教えられているのは、私たちだとも感じています。 心を豊かにするこの地域のひとときを二十四節氣とともに発信。そしてこの地のスタートアップから、インタビューや寄稿を通したコンテンツは、恵那山の頂きより「ヤッホー!」と叫ぶように、多くの人々に届いたらいいなと思っています。 We are a voluntary organization that publishes free papers at the foot of Mt. Ena. Isn't it the change of seasons that truly means that no one is left behind? I also feel that we are the ones who are taught the strengths and charms of the region by the beautiful nature. We will transmit a moment of this region that enriches the mind with 24 seasons. And I hope that the content through interviews and contributions from startups in this area will reach as many people as possible like shouting "Yo-ho!" from the top of Mt. Ena.
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