立冬 | 2026 蛭川の紅岩に登る

二十四節氣

立冬

「冬が立つ」と書いて立冬。朝晩の冷え込みに、ストーブへ火を入れたご家庭も多いのではないでしょうか。霜が降り、「紅葉が美しく映えるのは、視界の開けた場所かもしれない」と思い立ち、足を運んだのは恵那峡です。

白亜紀後期の奇岩の群と、少し色づき始めた木々。水辺から視線を上げると、恵那山麓恵那山麓の風景を印象づける「紅岩(べにいわ)」が姿を現します。この時期ならではの太陽の低い位置と、南を向いた斜面のせいか、岩肌がいつも以上に神々しく輝いて見えました。

紅岩

紅岩

近くのお土産屋さんで尋ねると、「あそこまで登って行けるよ」とのこと。紅岩があるのは、石のまち・蛭川エリアです。錆御影石(さびみかげいし)で有名なこの地ですが、遠くから眺めるだけでなく、実際に紅岩まで登ってみることにしました。

教えてもらった上り口は、お稲荷さんの朱色の鳥居。偶然トレッキングシューズを履いていた幸運に感謝しながら、細い山道をどんどん進みます。道中にある小さな祠(ほこら)には、神様のお使いである狐が奉納されており、そっと見守ってくれていました。

途中に蛭川観光協会の皆さんが整備してくださった展望スペースがあり、そこからしばらく紅岩を眺めました。さらにもうひと踏ん張り。足元の地層の変化も面白く、周囲には巨岩群が現れます。わさわさと茂る大きなシダ植物、そして細道は木の根っこが階段代わり。その隙間を縫うように一段一段、息を切らしながら登っていきました。

ついに目の前に現れたのは、高さ25メートルとも言われる巨大な紅岩。最後はロープを伝わないと登れないほどの険しさですが、その頂に立った瞬間の景色は……

蛭川の「石」の世界はディープです。紅岩を赤く染めているあの正体は、「ダイダイゴケ」という珍しい菌と藻の共同体なのだそう。巨大な岩にこれほど群生しているのは、日本でもここだけとも聞きます。知れば知るほど、謎が深まる恵那山麓。この地には、まだまだ私たちが紐解くべき物語が眠っているようです。

 Start of Winter

The characters for “Start of Winter” are written as “Winter Begins.” With the mornings and evenings growing colder, it’s time to light the stove.

In Ena, there is a rock called “Beniiwa” (Red Rock). Perhaps because of the

low position of the winter sun and the south-facing slope, the rock’s surface seemed to glow with an even more divine radiance than usual.

You can climb up to Beniiwa. I was told the trailhead is by the torii gate of the Inari shrine. As it turned out, having hiking boots was essential.

 Beniiwa

Finally, the massive Beni-iwa—said to be 25 meters high—appeared right before my eyes. The final stretch was so steep that I had to use a rope to climb it, but the view the moment I stood on the summit was…

The true identity of what colors Beni-iwa red is “daidai-moss.” I’ve heard that this is the only place in Japan where it grows in such dense clusters on a massive rock. It seems there are still many stories in this land waiting for us to uncover.

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