2024『白露』中央アルプス、恵那山、御嶽山に囲まれた大橋農園の千両なす

二十四節氣

白露 hakuro

秋の訪れを感じるようになった朝、庭先に出ると草木の葉に小さな露の玉が輝いているのが目に入ります。夏の暑さが和らぎ、涼しい風が心地よく頬を撫でるこの季節、自然は静かにその姿を変えていきます。

白露の時期は、日の出が少しずつ遅くなり、朝の光が柔らかく感じられるようになります。朝露に濡れた草花は、まるで宝石のように輝き、その美しさに心を奪われます。この粒を日本の歌人たちが詠んできたのだなと思いました。私はこの情緒が日本らしさであると思います。白露の朝は、季節の移り変わりを目で見ることができます。

千両なす

中津川市の大橋農園に足を運びました。東には中央アルプス、南には恵那山、北西には御嶽山がそびえ立ち、自然豊かな環境に囲まれた農園です。大橋農園は、地域の伝統を守りながら、自然にちかい方法でさまざまな野菜を栽培しています。様々な野菜の中でも今回は千両なすの写真を撮らせてもらいました。茄子は「成す」とかけて「物事が上手くいく」「成功する」といった意味合いもあり、人々に好まれてきました。そして秋茄子は夏の暑さが和らぎ、気温が下がることで、実が引き締まり、甘みが増すと言われています。秋に収穫されるナスは特に風味が良く、料理に使うと美味しさが際立ちます。多くの人が大好物ではないでしょうか。

大橋農園では、大切な家族には安心、安全な食べ物を口にしてほしい。体に優しく、自然の恵みを受けて育ったおいしい野菜を一人でも多くの人に届けたいという想いがあります。大橋農園の野菜も、秋の訪れとともにその美味しさを増しています。

白露の頃は、台風の時期でもあります。ぽつりと降り出した雨は、千両なすの葉に落ちるとはじけた音をたてました。茄子色の葉脈も美しく焦る想いで写真を撮り、急に降り出す雨の前に急いで車に乗り込みました。山にかかる雲は灰色で、これから降る雨を教えてくれます。

ゑなの結

私たちは恵那山のふもとでフリーペーパーを発行している任意団体です。本当の意味で“誰一人取り残されない”のは季節の移り変わりではないでしょうか。また美しい自然から、地域の強みや魅力を教えられているのは、私たちだとも感じています。 心を豊かにするこの地域のひとときを二十四節氣とともに発信。そしてこの地のスタートアップから、インタビューや寄稿を通したコンテンツは、恵那山の頂きより「ヤッホー!」と叫ぶように、多くの人々に届いたらいいなと思っています。

We are a voluntary organization that publishes free papers at the foot of Mt. Ena. Isn’t it the change of seasons that truly means that no one is left behind? I also feel that we are the ones who are taught the strengths and charms of the region by the beautiful nature. We will transmit a moment of this region that enriches the mind with 24 seasons. And I hope that the content through interviews and contributions from startups in this area will reach as many people as possible like shouting “Yo-ho!” from the top of Mt. Ena.

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